「日本語の文法は
難しい!!!」
日本語を勉強している生徒さんは、
必ず一度は言った事のある
言葉ではないでしょうか。
文法が苦手で
「JLPT試験で点数が中々取れない」
と、悩んでいる生徒さんはいませんか?
この記事では、
そんな生徒さんのための
効果的な授業方法をお伝えします。
一生懸命授業内容を考えて
授業をしたのに、
いざ問題を解いてみると
全然解けない生徒さんは多いです。
この記事を最後まで読むと
今までの授業を見直すきっかけになり、
より生徒さんが文法を理解できる
授業ができるようになります。
生徒さんのために
ぜひ最後まで読んでください。
文法を効果的に教える方法は、
文法の「意味」を理解して
どんな「場面」で
どんな「会話の流れ」で使うのか
の3つです。
文法の意味を教えるということは、
「使う場面と会話の流れ」を
必然的に教える事に繋がります。
よくありがちな教え方が、
①絵教材を見せて
②場面の説明をして
③例文を教える
という流れです。
この流れで教えてしまうと、
文法自体は理解かもしれません。
しかし、
その文法を使った全体の
意味や文の作り方がわかりません。
もし、
例文の前後の会話がわかっていると
場面とどのような文法を使うのかが
わかります。
例えば文法を選ぶ問題では、
文全体を読んだ時に
どんな「場面」の会話や文なのか
という判断が必要になります。
この時に、
場面と会話と文法がわかっていたら、
文の全体の意味を理解して
それにあう文法を選ぶことができます。
また聴解の問題でも、
絵を見たり会話文を聞いて
すぐにどんな場面なのか
判断する必要があります。
場面と会話と文法がわかっていたら、
自然とその場面の前後の
会話文が想像できて
正解を選ぶことができます。
このように、
「文法」と「使う場面」と
「文法を使う文までの流れ」
は、とても繋がっています。
さらに、
例文を使うまでの
前後の会話の流れがわかっていると
実は自然と会話力が上がります。
このようにメリットばかりなので、
場面を説明した後に
「例文までの会話の流れ」を
伝える必要があります。
JLPTの試験は、
・漢字
・語彙
・文法
・読解
・聴解
と、主に5つにわかれています。
一見すると、
5つの項目が
単独で存在しているように感じます。
しかし実際は、
それぞれの項目が繋がっています。
例えば、
文法の授業をしていても
・場面と会話の流れを教える事で
聴解問題や読解問題の対策ができる
・会話文を文字で伝える際に
既習漢字を使って漢字の対策ができる
・会話の中で様々な語彙を使うことで
語彙の対策ができる
というように、
同時に他の項目の対策も一緒にできます。
限られた授業時間で、
あなたがどれだけそれぞれの授業で
他の項目と関連付けて教えるのかが
ポイントになってきます。
あなたが文法の授業で今からすることは、
例文までの会話文をつくること
です。
会話文を考える際に、
テキストを参考にしてもいいですが
一つオススメの方法があります。
それは、
日本語教師ということを忘れて
「日本人」
として場面を想像します。
そして
自分はその場面で
「どんな会話をしているのか?」
日本人としての自然な会話を思い出します。
ポイントは、
日本人として考えることです。
日本語教師として考えてしまうと
どうしても
ぎこちない会話文になることが多いです。
しかし、
生徒さんが日本語を話す場面は
日本語教師よりも
日本人と話す場面がほとんどです。
生徒さんが
「自然な日本語を学ぶ」という視点で、
ぜひ日本人として
会話文を考えてみてください。
文法が苦手なあなたの生徒さんが、
少しでも克服できることを
心より応援しています!