実は、JLPTの試験項目の中で
「読解問題」が苦手な
学習者が非常に多いです。
そして、なんとN3以上の生徒さんが
中々合格できない原因も
「読解問題」なんです。
その理由がJLPT試験のN3から
「読解問題」の「点数配分」が
変わるからです。
N5とN4の得点区分は、
「文字・語彙・文法」と「読解」を
合わせた合計点になっています。
なのでここだけの話、
N5とN4レベルは読解問題が苦手でも
他の分野で点数が取れれば
合格できるんですね。
しかしN3からの得点区分は、
「文字・語彙・文法」と「読解」が
別々の項目に分かれます。
つまり、
「読解」で点数が取れないと
合格できないということになります。
以上の事からわかるように
JLPTの合格のカギを握るのが
「読解問題」です。
しかし、
どのレベルでも「読解問題」で
点数が取れない学習者が
非常に多いのが現状です。
この記事では、
読解問題が解けるようになるための
指導方法のポイントを
2つお伝えします。
この記事を最後まで読まないと
学習者はいつまでも
読解問題が苦手なままです。
学習者が合格するために
ぜひ最後まで記事を読んでください。
読解問題が解けるようになるための
2つのポイントは、
①漢字と語彙を覚える
②接続詞を理解する
です。
読解問題が解けるようになるための
2つのポイントを詳しくお伝えします。
ポイント①
漢字と語彙を覚える
読解問題は、
問題の文字数が一番多いのが
特長です。
問題文全部を読んで理解しないと
答える事ができません。
また、
文字数が多いので
問題を読んで解くまでに
非常に時間がかかります。
読解問題は、
時間との闘いです!
では、
どのようにして
時間との闘いに勝つのでしょうか?
それは、
文章を速く読む事です!
文章を速く読むことができれば、
問題を解く時間が
必然的に長く残ります。
では、
どうすれば文章を速く
読むことができるのでしょうか?
その答えは、
漢字が読めて
語彙を知っていること
です。
ではもし、
学習者が漢字があまり読めなかったら
どうでしょうか?
問題文の漢字を見るたびに、
「この漢字何て読むのかな?」
「この漢字の意味は何だろう…」
(熟語で)
「全部の漢字は知っているけれど、
2つ漢字が並ぶとわからない…」
「この漢字初めて見た…」
このような感情になり
問題文で漢字があるたびに
読む行動が止まってしまいます。
2~3個ならまだいいのですが、
5個以上あると
大幅なタイムロスになります。
語彙も同じく、
あまり語彙を覚えていないと
問題文で語彙があるたびに
読む行動が止まってしまいます。
漢字と語彙の両方が苦手な学習者は、
問題文を読むだけで
一苦労します。
また、
漢字や語彙の意味がわからないので
文章の内容が理解できません。
内容が理解できないと、
正解を選ぶ事ができません。
読解問題が解けるようになるための
2つ目のポイントです。
ポイント②
接続詞を理解する
接続詞とは
前後の文を繋ぐもので、
「渡し舟」の役割を果たします。
一見、
脇役の様に感じますが
実は文章全体をコントロールしている
影の実力者なんです!
接続詞を理解しないで
文章問題は理解できない!
と、あなたに強くお伝えします。
私たちは、
文章を読むとき接続詞を読んで
自然と先の文章を予想しながら
読んでいるんです。
これは、
読解問題も同じです!
接続詞を理解しながら
文章を読み進めていく事で、
・先の文がどのような展開なのか
予想できる
・大切な文がどの文なのかがわかる
ようになり、
内容を理解しながら
読み進める事ができます。
特にN3レベルから
接続詞が増えるので
内容理解が難しくなります。
最後に、
読解問題を教える事になった
あなたがするべきことは、
①学習者がJLPT試験を
受けると決めた瞬間に
漢字と語彙を覚え始めるように伝える
②読解問題の最初の授業では
「接続詞」を教える時間をとること
の2つです。
学習者が
読解問題で点数が取れることを
心から応援しています!