どうも、かおるです。
JLPT指導を行っているけれど、
学習者の会話力が
中々上がらなくて困っているあなたへ
お伝えしたい事があります。
この記事を最後まで見るだけで
JLPTの内容を伝えるだけの授業から
会話力を同時に上げる授業が
できるようになります。
JLPTも合格して
学習者の会話力も同時に上がる事で
日本語を学ぶ楽しさを
伝える事が出来ます。
せっかく時間をかけて学んだ
文法や語彙を忘れない為にも
今から教えるマル秘方法を
すぐに実践しましょう!
JLPT対策の授業をしても
会話力が上がらない授業を
これ以上続けない為に
最後まで記事を読んでください。
JLPT指導と会話力を同時に上げる
2つのマル秘方法をお伝えします。
【マル秘方法その1】
一方的に説明する授業ではなく
会話をしながら授業を行う
ことです。
JLPT授業での会話の例は、
・文法の例文を作ってもらい
その内容について会話をする
・例文の内容について意見や考えを聞く
・日本の文化に関する問題の時は、
学習者の国の文化について聞いてみる
など、授業を行いながら
自然と会話へ繋げることができます。
実は、
JLPTのテキストの例文や問題文のテーマが
多岐にわたって作ってあり、
様々なテーマについて話す事ができます。
しかし、
一問一問会話をしていたら
時間が足りないので3~4問に1回
会話を入れてみてください。
例文を作ってもらう際、
学習者のリアルな経験や考えなどの
例文を作ってもらうのもおすすめです。
理由は、
学習者自身が自分はどんな時に
この文法を使うのかがわかって
実践できるからです。
また、
リアルな例文からだと
自然と会話に繋げやすく
生徒さんが例文について話してくれます。
また、会話を通じて今まで知らなかった
学習者の事や考えや国の事などを
知るきっかけにもなります。
このような会話を続けていく事で
自然と学習者と
コミュニケーションができて
信頼関係を築けるようになります。
このように、
会話を取り入れた授業は
メリットばかりなので
とてもおすすめです!
JLPT指導と会話力を同時に上げる
マル秘方法の2つ目です。
【マル秘方法その2】
文法や例文や問題文から
日本文化や
日本人の特徴を教える
ことです。
日本文化を教えるというと、
恐らく書道や華道やイベントなどを
イメージすると思います。
もちろんその通りですが、
実は日本語自体にも
日本文化が影響されています。
具体的には
「文法」や「語彙」や「文章」
などに影響されています。
ではなぜ
日本語を教える際に
日本文化も教える必要があるのでしょうか?
それは、
日本人とのコミュニケーションを
円滑にするためです!
実は、
会話が上手くなるコツは
リアクションや返事
なんです。
日本語から
日本文化や日本人の特徴を知って
話者は何を伝えたいのかを
根本的に知る事が大切です。
文法の形や例文だけを教える
「表面上」の授業では
会話力やコミュニケーション力は
絶対に上がりません!
例えば、
「たところです」
という文法があります。
この文法を教える時
「少し前に~が終わりました」
という事を伝えて終わっていませんか?
ここで少し
文法分析を行ってみましょう!
Aさん=外国人
Bさん=日本人
Aさん
「Bさん、今からランチに行きませんか。」
Bさん
「実はさっきお昼ご飯を
食べたところなんです。」
という会話があります。
この文法の意味は
「少し前に~が終わった」ですが、
もう少し掘り下げてみましょう。
①少し前に~が終わった
=「さっきお昼ご飯を食べた」
(という事実を伝えている)
⇩
②タイミングが良い、悪い
=「お腹いっぱいで食べられない」
(誘われたタイミングが悪かったという
話者の率直な気持ちを伝えている)
⇩
③今、一緒にランチに行けないと伝えたい
=「理由があって断りたい」
(タイミングが悪い事で断らないといけない
ストレートに断れない…)
という分析ができます。
つまり
B「実はさっき食べたところなんです」
という文は、
事実だけを言っているのではなく
遠回しに「断っている」んです!
私達日本人は、
「~たところです」の文法を使う時
実は密かに遠回しに
「言い訳」や「断り」を言う時に使っています。
何気なく使っている文法が
こんなに奥が深いとは驚きですよね!
日本人は、
相手の事を大切に思う
「おもてなしの文化」があり
英語のようにストレートに断らないんです。
分析に話は戻りますが…
日本人を食事に誘って
「さっきお昼ご飯をたべたところです」
と言われたら、
「相手の人は遠回しに断っているんですよ」
という事を生徒さんに伝えます。
すると、
ここまでの背景を知っている生徒さんは
「わかりました。また誘います。」
と返事をします。
一方で、
「少し前に動作が終わった」
という事だけ伝えた生徒さんは
「そうなんですね。
では、どこへ行きますか?」
と、断られている事がわからないので
誘い続けるんです!
文法の背景を知っているかどうかで
明らかに返事やコミュニケーションが
違いますよね!
日本は「察する文化」と言われていますが、
『勝手に相手を想像する』
という事ではありません。
実は相手の日本語から
察する事ができるんです。
日本語は難しいと言われていますが、
このように言葉一つ一つに秘められた
ストーリーを伝えていくのが
日本語教師の役目です。
日本語と一緒に
日本文化や日本人について
ぜひ一緒に教えてみてください!
学習者は
日本語の使い方がわかるようになり
「会話力」と「コミュニケーション力」が
上がりますよ!
最後に、
JLPT指導で会話力を同時に上げるために
今すぐすることは、
①授業で会話を入れていく
②文法分析をする際は、
「日本語教師」ではなく
「日本人」として
どんな場面で
どんな気持ちで
使っているのか
思い出して分析をすることです。
JLPT授業を通して、
会話力が同時に上がることを
心より応援しています!